茨城県は、日本一の干し芋(ほしいも)生産地として知られています。その魅力を一度に体感できるイベントが、毎年開催されている「ほしいも品評会」です。会場となるのは、観光客にも立ち寄りやすいニューポートひたちなかファッションクルーズ。海外からの観光客にとっても、日本の食文化と地域性を学べる貴重な機会です。
ほしいも品評会とは?茨城の干し芋を食べ比べ

ほしいも品評会は、茨城県内の干し芋生産者が一堂に会し、品質や味、見た目などを競い合うイベントです。原料となるさつまいもの品種、加工方法、乾燥の仕方などによって、干し芋の味わいは大きく変わります。品評会では、専門家による審査と約2000名の消費者投票によって優れた干し芋が選ばれ、その年の"注目のほしいも"が明らかになります。
全国ほしいもグランプリとの違い
干し芋の世界には、「全国ほしいもグランプリ」という別の大きな評価の場もあります。たとえば、全国ほしいもグランプリで優勝した生産者が、この品評会では銀賞や銅賞だったということもあり、結果は一概ではありません。
しかし逆に、「あの有名な生産者を押しのけた干し芋はどんな味なのだろう?」と、ほかの生産者の干し芋にも自然と興味が広がります。品評会は、ランキングだけでなく、多様な味や作り手の工夫を知るきっかけになる場なのです。
第19回ほしいも品評会の見どころ

第19回を迎えた今回のほしいも品評会には、長年干し芋づくりを続けている生産者や、これまでに何度も賞を受賞している生産者など、さまざまな作り手による干し芋が集まりました。一度に多くの干し芋を比べることで、茨城の干し芋づくりが持つ技術や味わいの幅広さを感じることができるでしょう。
同じ「干し芋」という名前でも、それぞれ甘み、色合い、食感は実に多彩です。食べ比べを通じて、自分の好みに合った干し芋を見つける楽しさも、このイベントならではの魅力です。
海外観光客におすすめの干し芋体験
海外からの旅行者にとって、干し芋はとてもユニークな日本の伝統食品です。砂糖を使わず、さつまいも本来の甘さだけで作られている点は、健康志向の人にも魅力的に映るでしょう。品評会では、普段は生産地でしか手に入らない干し芋に出会えることもあり、ひたちなか市ならではの「お土産」を探している人にもおすすめです。
会場はニューポートひたちなかファッションクルーズ
品評会が開催されるニューポートひたちなかファッションクルーズは、飲食店やショップが集まる大型商業施設です。イベントを楽しんだ後に食事や買い物もできるため、観光の合間に立ち寄りやすいのが特徴です。
品評会結果と全国ほしいもグランプリの比較
今回の第19回ほしいも品評会では、さまざまな生産者の干し芋の中から、部門ごとの金賞が決定しました。「たまゆたかの部」ではしんあい農園(ひたちなか市)が金賞を獲得、「べにはるかの部」では(株)干し芋農園川上(東海村)が金賞に輝きました。また、「希少品種の部」では(株)オオスガファーム(ひたちなか市)が金賞を受賞しています。こうした結果を見ると、同じ「干し芋」という名前でも、品種や作り手によって味も食感に違いがあり、地域の風土や作り方の工夫が反映されていることがわかります。
一方で、毎年開催される「全国ほしいもグランプリ」では、全国の干し芋を対象にさらに広い視点で評価が行われ、株式会社オオスガファームが全国の中でグランプリを獲得するなど、品評会とは違った評価結果が出ています。品評会とグランプリは審査の視点が異なるため、結果が一致しないこともありますが、どちらの結果も干し芋のおいしさや多様性を示す重要な指標です。それぞれを比較を通じて、自分好みの干し芋を見つける楽しさも、ほしいも品評会の大きな魅力と言えるでしょう。