茨城県水戸市は、日本の歴史と文化が息づく街です。その中心にある【常磐神社】は、日本の歴史ドラマでもおなじみの人物「水戸黄門」こと、徳川光圀(とくがわみつくに)公をはじめ、幕末の名君・徳川斉昭(とくがわなりあき)公を祀る神社として知られています。地元では「ときわさん」と呼ばれ、歴史好きや参拝者に親しまれています。参拝を通して、江戸時代の文化や人々の祈りに触れてみましょう。
徳川光圀公(水戸黄門)とは?

「水戸黄門」とは、日本の時代劇ドラマで広く知られる人物像であり、その実在のモデルが、徳川光圀です。光圀公は江戸時代初期の水戸藩主で、日本の歴史書 『大日本史』 の編纂を進めたことで有名です。秀でた学識と人間味あふれる人格で、庶民にも親しみを持たれました。その愛称「黄門」は、古代中国の官職名に由来し、日本でも中納言の異称として使われていたことから来ています。
常磐神社では、光圀公とともに、9代藩主である徳川斉昭公も御祭神として祀られています。斉昭公は幕末にかけて藩政の改革や学問の振興に力を注ぎ、現在の日本の礎に影響を与えた人物です。
常磐神社の歴史と見どころ

常磐神社の歴史は明治時代にさかのぼります。明治6年、光圀公と斉昭公の徳をしのぶ人々が、当初は偕楽園の一角に祠を建てたことが始まりでした。翌年、明治天皇の勅旨により「常磐神社」の社号が賜り、現在の社殿が造営されました。戦災で一度焼失しましたが、昭和33年に再建され現在に至ります。
境内には能楽殿や歴史資料を展示する「義烈館」など、見どころが多くあります。中でも展示品として有名なのが、大きな陣太鼓や水戸学に関する資料など、水戸藩の歴史を物語る品々です。
参拝方法とご利益

基本的な参拝の流れは他の神社と同じように、鳥居をくぐり、手水舎で手と口を清めた後、本殿前で静かに手を合わせて祈ります。ここでは、開運招福・学業成就・厄災消除・交通安全・事業繁栄など、幅広いご利益が期待できるとされています。
また、境内には外国語に対応したタッチパネル式の案内板が設置されており、参拝の手順を分かりやすく確認できます。日本の神社参拝が初めての人でも、安心してお参りできる環境が整っています。
御守り・御朱印(葵紋が人気)

常磐神社の授与所では、参拝の記念として御守りや御朱印を受け取ることができます。とくに徳川家の家紋である「葵紋」をあしらった御朱印は人気が高く、雑誌などで紹介されたこともあるほどです。御朱印は参拝の証として御朱印帳に記してもらえるため、神社巡りの旅の思い出にも最適です。
御守りは、健康・安全・学業・商売繁盛などテーマが分かれており、自分や大切な人の願いごとに合わせて選ぶことができ、日本らしさを感じられるおみやげとしても適しているでしょう。
偕楽園や周辺の歴史スポットと合わせて

常磐神社は、偕楽園という日本三大庭園のひとつに隣接しており、四季折々の風景を楽しめる観光エリアとしても人気です。春の梅の季節には、多くの参拝者と観光客でにぎわいますが、それ以外の季節でも静かに参拝したり庭園を散策したりすることができます。
また、神社の近くには弘道館や水戸城跡など歴史的スポットも点在しており、江戸時代の歴史を感じながら歩くことができます。偕楽園周辺の散策とセットで訪れると、旅の充実度がぐっと高まります。
水戸観光で訪れたいおすすめポイント

常磐神社は、日本の歴史ドラマの主人公として知られる水戸黄門(徳川光圀)の人物像とゆかりの深い場所です。日本文化や歴史に興味がある人にとって、参拝を通して江戸時代の精神性や人々の信仰のあり方を感じ取ることができます。また、神社の静かな境内や周辺の日本庭園を歩くことは、忙しい旅の中で心を落ち着ける時間ともなるでしょう。
茨城を訪れた際は、ぜひ常磐神社に足を運び、日本の歴史と信仰文化を感じながら参拝してみてください。きっと忘れられない旅の思い出になるはずです。